むほ!なんとまあ、あんなかわいい女の子が「1999」をやっているなんて! んー、何か素敵な出会いの予感・・・ん、イデデデデデデデ、誰だ!俺の耳を引っ張るのはー!
「まーた、かわいい子見てデレデレしてるぅ!」
なんだ美由紀じゃねーかよ。まあ俺様の耳を引っ張る奴なんかはこの世にひとり、古代美由紀サマ しか存在しなかったな。ここで説明。「古代美由紀」とは、俺のいきつけのゲーセンの常連の1人である。 女の子常連の例にもれず、格闘とパズルしかやらないのだが、天性の人当たりの良さで、このゲーセンの 常連達のアイドルと化している。まったくなんでこんながさつな女が人気者なんだか理解に苦しむよ・・・。
「ん?なんかいったあ?」
イデデデ・・・耳引っ張るんじゃねーっつーの!
「おいおい昼間っからずいぶん仲がいいなあ、おまえら」
「あ、拓也君、おっはよ〜」
おお!拓也じゃないか。ここでまた説明。ここで現れたこの男は「日向拓也」。バリバリのスコアラーである。 毎月のように全一を叩きだし、全国でこいつのスコアネーム「TKY」を知らない奴はいないだろう。 さらに家は大金持ちでボンボン。ルックスは最高。しかしそれをまったく鼻にかけることなどない、 絵に描いたような良い奴だ。
「じゃあ私はスーパーファイター4でもやってきます。またね、拓也君。べ〜だ!」
なんだあ、あの「べ〜だ!」は!俺に喧嘩うってんのかよ。まったく・・・。
「フフッ。まったくお前がうらやましいぜ・・・」
は?なんだそりゃ?
「いや、なんでもないさ。さあ、そろそろ今日も始めようぜ。」
あ、ああ。まったく今日は拓也に助けられたな・・・。

スタート!「1999」