3DFPS概論
さて、3DFPSについてはまだまだ経験の浅い私ですが、それっぽく語らせていただきます。 勘違いしている部分も多少出てくるかも知れませんが、温かい目で見守っていただけると幸いです。
3DFPSとは、銃器や鈍器を持った人間やモンスターが、コンピュータ上の仮想3次元空間で、1人称視点で戦闘を繰り広げる、コンピュータゲームの1ジャンルのことです。 なんか最初から間違っている可能性が無きにしもあらずですが、気にしないでいきましょう。
Unreal Tournament 2003
一般的なゲームのプレイ形態には、BOTと呼ばれるコンピュータが操作するキャラクタを相手にプレイする
シングルプレイ
と、インターネットなどを経由して、 人間とプレイする
マルチプレイ
があります。
コンピュータゲームを楽しむ場合、プラットフォームにはいくつかありますが、3DFPSについては、PCが主プラットフォームになります。 家庭用ゲームコンソールでもいくつかのタイトルはリリースされていますが、それほど数は多くありません。よって、私のコンテンツでは、 PC上でプレイすることを前提に話を進めてまいります。
推奨されるハードウェア環境
PC上でゲームをプレイする場合、一般的なPCの利用形態に比べて、ハードウェアのリソースを多く使用することが往々にしてあります。 3D系のゲームの場合は、計算処理が膨大な量になる為、特に高スペックなパーツを用い、コンピュータシステムを構築する必要が生じてきます。 スペックが十分でないPCで3DFPSをプレイした場合、単位時間あたりの画面の描画回数(一般的に1秒間あたりの画面書き換え回数、
FPS
[Frame Per Second]という単位が用いられる)が少なくなり、プレイ自体に悪影響を及ぼします。
また入力デバイスについても、慎重にパーツを選定することが重要です。まずキーボードは、カーソルキーが他のキーと隣接せずに独立しているフルキーボード、 マウスは光学式のものを選択することをお奨めします。特にマウスは、照準を相手に定めるのに用いる重要なデバイスです。 自分の手によく馴染むものを選ぶことが肝要です。
以下に、2002年10月現在で、最新の3DFPSを快適に楽しむ為に必要と思われるスペックを提示します。あくまで私個人の印象から導いたアバウトな値なので、 その点はご承知おき下さい。
CPU
2.0GHz
MEMORY
384MB
VGA
秒間1億ポリゴン以上演算可能なもの(GeForce4Ti4200、RADEON9700など)
KEYBOARD
フルキーボード
MOUSE
光学式ホイールつきマウス
推奨されるインターネット接続環境
3DFPSの華、マルチプレイを楽しむには、インターネットに接続することが必須です。(LANでも出来ますが…) ネット接続の帯域幅が狭いと、これもまたプレイに悪影響を及ぼします。インターネット接続によるマルチプレイの場合、 ゲームホストサーバとクライアントPC間のラウンドトリップ時間(
PING
)の良し悪しが、ゲームプレイに大きく影響してきます。 PINGについては、非常にクリティカルな要素なので、私の理解している範囲で、詳しく説明していきましょう。
例えば、PING値が75と175の、2つのサーバがあったとします。この場合、あなたはPING75のサーバでプレイするべきです。 PINGが75(ms)というのは、あなたのPCがサーバに向けて、「返事をくれ」といったデータ(パケット)を送った場合に、サーバが応答して、あなたのPCが その応答パケットを受信するまでにかかる時間が75ミリ秒、ということです。つまり、あなたが弾を発射したいと思って手元のPCのマウスのボタンを押してから、 少なくとも75/2ミリ秒(往復という意味で便宜上2で割ったが、往/復の時間が同じとは限らないし、プロトコルによっても変化するので、厳密には/2の値にはならない)、時間が経過してから、サーバ側でその処理が 行われるということになります。極端な話をすると、PINGが1000ms(1秒)のサーバで、目の前にいる敵に密着して弾を撃ったとしても、相手に弾が到達するのは1/2秒経ってからなので、 その間に敵が動けば、弾はかすりもしないということです。
長々と説明してきましたが、要するにPING値の小さいところでプレイしろということです。ときにはPING値の違いが、プレイヤーの実力差をのみこむこともあるのですから。
PINGの話はこのくらいにして、つぎに帯域幅について説明しましょう。基本的にクライアントとしてサーバにつないでプレイするだけであれば、 56Kでも問題はないのですが、自分でサーバをホストするといった場合には、帯域が上下ともに絶対的に不足することになるので、最低でも上り512Kbpsは必要でしょう。 また56Kモデムなどを使用した接続では、普通、PING値も悪くなります。
以上のことを総合的に考慮して、上り下りとも512Kbps程度の帯域のネット接続環境を整えれば、快適にネットプレイを堪能出来ることでしょう。
2D系シューティングと3DFPSのゲーム性の違い
全く違います。と一言でいえなくもありませんが、似ている点もありますので、違う点、似ている点について述べていきます。 わざわざ取り上げるほどの要素でもないかも知れませんが、お付き合いください。
違う点
視点。2D系では、自分を俯瞰するような視点が主で、死角はほぼない。3DFPSでは前方以外は死角である。
物理的法則。2D系では、まさに文字通り2次元なので、物体が3次元的動きをするような場面はほぼない。 3DFPSでは、物を投げれば放物線を描いて飛んでいく。地面に物体が当たれば、それらしくバウンドもする。
2D系はシングルプレイが基本だが、3DFPSでは多人数プレイが主である。
似ている点
3DFPSにおいて、飛んでくる弾を見て避けることが出来る攻撃もあるので、2D系でいうところの「弾避け」要素がある。
似ている点はほとんど思い浮かびませんでしたが、それぞれについて補足していきます。
まず、視点についてですが、2Dと3Dなので、当然といえば当然の話です。3DFPSでは、のんびり前だけを見て移動していたりすると、 死角からいきなり攻撃されることがあります。たまには後ろを振り返ったりして、360°に注意を払うことが必要です。
常にまわりに気をつけないと…
次に物理法則。これも当たり前の話になりますが、例えば、手榴弾を自分からちょっと離れた位置にある建造物の窓に投げ込む、といったシチュエーションがあるとします。 この場合、窓にカーソルをあわせて手榴弾を投げても、窓には入らず手前にぽとりと落ちます。当然物理法則を考慮し、相応の位置を狙って投げる必要があります。 また3DFPSには、ジャンプという要素が入ってきます。敵の攻撃をジャンプで避けたり、複雑な地形をジャンプで移動したりするのも3DFPSならではの特徴です。
あとは、3DFPSはマルチプレイが基本です。ネットの向こうにいるプレイヤーはリアルな人間です。人種や国が違うこともしばしば。ゲーム中、チャットでコミュニケーションをとることも出来ます。 常に相手に敬意を払い、礼儀を忘れずに。時にはゲームを盛り上げるために罵声を浴びせかけるのもいいですが、ほどほどに。
似ている点についてですが、3DFPSでも弾避け要素があります。比較的飛来速度の遅いウェポンの場合、目で見て避けることが出来ます。飛来速度が遅い弾は、たいてい大ダメージを受けるので、上手く避けましょう。